僕は世界の色々な場所で、色々な生活をする人達
めっちゃ恵まれた物質的に豊かで、幸せな人達も知っているし、
恵まれていても不幸な人も知っている。

たいした贅沢品なんて何もなくても誰よりもハッピーな人もいれば、
ものがない事が不幸の原因だと思う人もいる。

いつも不満を言っている人もいるし、同じような環境で感謝にあふれている人もいる。
怒りや不安、焦りや孤独感から自分の世界を構築して周りの世界に投影している人もいる。

かなり多様な世界観を見てきたので、それほど苦手な人はいないのだけど、

それでも、僕がちょっと苦手な人がいる。

それが正義の強い人達だ。

正義と言ってもたいていは自己正義なんだけどね。

誰かが、自分の正義を自分のものとして持っているのは、素晴らしい。

でも自分の正義を人に押し付けようとすると、色々ぶつかりが生じるよね。

自分の正義は自分だけ。
相手の正義をリスペクトしよう。って僕は思っている。

だから正義を語るときは、なるべく限定的に!

『これが正しいのです。ね。そうでしょ!』

みたいな一般論的に正義を語るのではなく、

『~~の場合に限ってはこれは正しいかと僕は思います。』

というようにするのはどうだろう?

あなたがどんなに正しくても相手の世界で相手に正しいとは限らない。

正義はすてきだ。

でも自己重要感が足りなくて、自分で満たせなくて、
その渇望感を他人の関心を奪ったり、服従させる征服感で
満たそうとするのは未熟すぎる気がする。

なんか正義っぽいね、僕も。

共感を得たり、人に影響を与えられるリーダーになろうとするなら、
正義は、本当に限定的に自分の意見として伝えるのがいいと思うよ。

特に自己正義の中でもうっとおしいのが、権威やお金などのレバレッジがある時。
人はあなたの魅力があろうとなかろうと、権威やお金のレバレッジには従う事がある。
それはあなたの影響力が成長する事を抑制し、
自分のリーダーシップに対してものすごい誤解を生じさせる。

ポジションがなくなったら誰も言う事を聞いてくれないリーダー。
寂しくないかな?

本当のリーダーは、ポジションや、長年の経験や体験、専門知識、人脈などに一切たよらず、
人が影響されたい、この人の意見に耳を傾けたい、アドバイスを受けたい。

と思うような人なんだ。

そして、このリーダーは本当の意味で正義のレバレッジを使う必要さえない。

あなたが、上司でもなく、個人的、社会的権威もなく、利害関係がないにも関わらず、
『この人の影響を受けたい』と思える人はどんな人ですか?

それがリーダーの資質の一つかも知れない。

僕がリーダーとして惹かれる人は、
『常に成長し続け、卓越した戦略の元に勇気ある行動をし続けている人だ』

そして正義や正論を振りかざし、
『あなたもこうあるべきである』と迫るリーダーにはあまり惹かれない。

まあ、僕もきっと時々無意識にそんな事やってるよね。
自分が反面教師だそこから学んでますます成長しよう!

クリス